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えっちゃんの中国美大日記 第10回「悦美術館でのオープニングパーティー ―広がる学生派閥―」

えっちゃん5 dotline 今日は北京の798区にある悦美術館で、油絵科先輩のグループ展のオープニングパーティーに参加しました。この先輩達はみんな油絵科4工作室馬璐教授の大学院の生徒6人で、「反正」というグループを作っています。 最近中央美術学院では生徒たちが、自発的におなじ芸術に関する理念を持った学生同士が集まって、派閥を結成しています。例えば、水墨を用いた冷墨グループ、現代アートを主に表現するπグループ、などなどたくさんあり、それを企画しているのはキュレーターの段少峰です。 実は、先月に私は彼ら6人と段少峰が一緒の食事会に私も同席参加させてもらって、この展示の企画の段階から話を聞いていました。そこで感じたのが、彼らが自分の考える芸術を討論しているのと同時に、彼らも私と同じように悩んでいること。大学院1年生と2年生なので、まだ迷いながらも、描いて、そして普通の大学生と同じようなことも当然として考えている。卒業後どうするのか、留学経験の話から、海外の生徒はどう考えているのか、それに対して中国はどうすべきかなど多くの話題が出た記憶があります。そしてはやく社会で自分の作品を発表したいという考えもあっての、今日の展示につながり、今回は反正グループの初のグループ展です。 4時からのオープニングパーティーですが、早くから人がいっぱい。多くは中央美術学院油絵科の生徒で先生も何人か見えていました。 図1 展示風景1 図2 展示風景2 図3 会場にて 真ん中は馬璐教授、右は反正一員の許権 許権は塔を描いた作品を展示。 図4 会場では私のいる油絵科第3工作室の劉商英先生にも会いました。 図5 反正の一員である杜雪と、彼女の作品の前で 杜雪はヌードの少女と仏教に関する花の作品 図6反正一員の曹太平と彼の作品の前で 図7 会場風景 身近な先輩の展示をみると、私も負けないように頑張らなくては!と心に決めました。 江上 越(Egami Etsu) 1994年千葉市生まれ。千葉県立千葉高校卒業後、2012年中国最難関の美術大学・中央美術学院の造型学院に入学。制作と研究の日々のかたわら、北京のアートスポットを散策する。ここでは北京のアート事情、美大での生活などをレポートしてもらう。


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