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美術新人賞デビュー2016 審査総評&全入選作26点、一挙掲載!

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デビュー2016審査総評
本江邦夫 × 立島 惠

4回目を迎えた今年も多彩なジャンルの作品が出揃った「美術新人賞デビュー」。第1回展から審査員を務める本江邦夫(審査員長・多摩美術大学教授)、立島惠(佐藤美術館学芸部長)の両氏に今回の印象、所感などを忌憚なく語っていただいた。

<月刊美術2016年3月号掲載>

 

――第4回「美術新人賞デビュー」には、画壇デビューを志す作家たちから202件の応募がありました。1次の書類審査で56点に絞りこみ、実作品審査で受賞・入選作品26点が決まりました。ここでは受賞作を中心に、入選作品について講評をそれぞれいただきたいと思います。

 まず、グランプリの野間祥子さん《迷子はどこにも帰らない》から取り上げます。水彩作品がトップを射止めたのは今回が初めてです。過去3回のグランプリは写実系の作品でしたので、今回はバリエーションに富んだ出品内容を象徴するような快挙でした。

本江 水彩は出品そのものが珍しいですからね。この作品は、まず描写力があった。水彩であっても、とにかくその点で油彩作品に負けていませんでしたから、グランプリは獲るべくして獲ったと言っていいでしょうね。

立島 水の効果を上手に使った独特な画面構成が良かったです。気になるのは、なぜ水彩で描いたのか、ということ。プロフィールによれば油画専攻、なのに油彩で描かなかった。それが不思議、何か意味があるんだろうと思って見ていましたが、水彩に向くモチーフであり、表現スタイルであったのかもしれません。本人に理由を聞いてみたいですね。この作家は、墨を使わせても面白いものが描けそうな感じがします。

本江 こういう作風の作家は他に思い浮かびませんね。人物のこの浮遊感がなんとも言えず面白い。

立島 そう。浮遊感が特徴的ですね。空間把握に独自のものを感じました。

野間祥子 迷子はどこにも帰らない グランプリ

野間祥子 迷子はどこにも帰らない グランプリ

――続いては、準グランプリ2作です。原野金一郎さんの《red》はいかがでしたか。
本江 何かをすごく突き放すような雰囲気があって、そこに現実味を感じました。自動販売機と人物、それからバーコードみたいなものが左隅に入っていますが、人物をもっとアップにして描くこともせず、
風景画のカテゴリーにもくくらせない――曖昧さというか、モチーフを中途半端なところにポンポン置いていった、その加減がいいのかな。

立島 このバーコードは何なのかな。ちょっとした意味合いを探らせて、ある種のイリュージョンを仕掛けている感じですね。スタンダードな画面構成であれば、主体となるモチーフを画面の中央に配置し、その後に背景を如何に処理するかというところで全体構成を落着させますが、この作品はそうではない。人物が主体なんだろうけど、自
動販売機もバーコードも中心に据えられている人物以上に意味を感じさせるところが興味深いですね。

本江 《red》っていうタイトルは、自動販売機が赤いからなのかな。

立島 どうなんでしょう。グランプリ作品の評価が「空間的な独創性」だとしたら、この作品は「視点移動の面白さ」でしょうかね。

――お二方はさまざまなコンクールの審査に携わっておいでですが、こういった「視点移動」をうながす作品を、ある種の傾向として感じたことはありますか。

立島 最近目にする気がします。だけど、ここまで考えられている感じの作品はそうそうありません。緻密で細部にしっかり意識を配れる作家なんでしょう。

本江 彼は創形美術学校出身なんですね。画壇はやはり有名美大出身者ばかりだから、教育現場の多様性という面からも応援したくなりますね。

立島 そうですね。美大出じゃないのが良いのかもしれません。

原野金一郎 red 準グランプリ

原野金一郎 red 準グランプリ

――もう1点の準グランプリは須惠朋子さん《神の島より》です。

本江 いい絵だと思いました。画面に一部でこぼこした箇所があったのは、粗目の岩絵具ですか。日本画をきっちり学んだ人なんですね、オリジナリティを前面に出した絵だから意外でした。75年生まれで、女子美術大学出身。大きな賞を獲るのはこれが初めてなのかな。とてもいい絵だと思いますよ、これを描けてよかったですね。入選作では、これがほぼ唯一の抽象表現だったんじゃないかな。もっとも、実際のモチーフは普通に水面だったりしてね。

立島 そうですね。最近はどこも描写系の作品が多い中で、気持ちいいくらいすっきり描かれている作品でした。抽象的な表現、岩絵具の素材感を素直に使ったマチエールと発色、この3点が評価できる。彼女の作品は過去にいくつか見たことがあるんですが、発色よりもむしろ、岩絵具の重層による絵肌の強さが特徴的でした。今回は新しい視点が出てきたんでしょうね。このように長年地道に制作を続けている作家が受賞したことにも、意義があると思います。

本江 グランプリ、準グランプリの3点は、選考のはじめから順当に票が入っていましたね。

須惠朋子 神の島より 準グランプリ

須惠朋子 神の島より 準グランプリ

――では奨励賞2点に移りましょうか。はじめに鈴木明日香さん《麻睡》について伺います。

本江 画材はクレヨン、油彩・・・どのあたりがクレヨンなんだろう。黄色い部分? ふーん。この作品はいいと思うよ、奨励賞に何の異存もない。(一同笑)
審査は理屈じゃないんだよ、見て、パッと決まるの。「どこがよかったんですか」って訊かれるから、言葉を考えるけど……人間に対する感覚と同じですよ。
第一印象とオーラ!

立島 この作品はタイトル通り、意識が沈んでいくのを身体表現として提示しているのですね。画面の空気感というか雰囲気があります。

本江 ただ、マイナーというか、主流を行かず大見得を切らない感じでちょっと暗いというか、後ろ向きな感じを受けました。そこが準グランプリ受賞作との差がついたところかもしれない。

鈴木明日香 麻睡 奨励賞

鈴木明日香 麻睡 奨励賞

――もう1点は藤田吾翔さんの《ある窓の多い家》です。

本江 これは審査のことをよく覚えてますよ。カラスだとか、モチーフの扱いがアマチュアというか、漫画っぽくて新鮮でした。最近はイラスト風の人物画を描く作家がよく画商に発掘されていますが、やっぱり漫画を見て育った世代だということは関係あるでしょう。

立島 構図がちょっとぎこちないんですけど、素直な面白さがあります。素材はインクとアクリル絵具、出身は名古屋デザイナー学院、その後に二科展と。

本江 二科に進んだの? 面白いねぇ。

――団体展を丁寧に見ていくと、こういう作家が埋もれているのかもしれませんね。

本江 そうですね。ただ、団体による評価がまだ追いついていないんじゃないかな、いい絵なのにね。二段掛けの上段にポーンと掛かっていたり、こういう作品は理解されていない感じを受けます。

立島 そういう作家たちが、このコンクールをステップに出てきてくれるといいですね。

藤田吾翔 ある窓の多い家 奨励賞

藤田吾翔 ある窓の多い家 奨励賞

――ここからは入選作品に移りましょう。

本江 髙島美幸さんの《さよならお母さん》は版画ですよね。赤ちゃんが飛んでいるという構図がとても奇妙で、印象に残ったんです。中心に描いてあるのがへその緒のついたお母さんなんだよ。

立島 面白いですね。銅版で、へその緒のところがエンボスになっているのが特徴的。興味がある作家です。

髙島美幸《さよならお母さん》

髙島美幸《さよならお母さん》

本江 東條智美さんの《NOWHERE》も風変わりな絵だったからよく覚えています。74年生まれ、国家公務員を辞めて画家を志したとプロフィールにありますね。

立島 藤田さんもそうですが、美大出じゃない方が絵を続けていってくれるといいですね。応援したいです。

東條智美《NOWHERE》

東條智美《NOWHERE》

本江 にしざかひろみさんも白さとペンの筆致が印象的な変わった絵でした。履歴を見ると、コンペ歴がカタカナばかりだなぁ。

立島 世界ポスタートリエンナーレ、上海アジアグラフィックデザインビエンナーレ……どれもデザイン系ですね。デザインの方面からこういったコンクールを経てアーティストとして活躍されるという道もあっていいと思います。

にしざかひろみ《白い木》

にしざかひろみ《白い木》

――《かみかわべ》を描いた山口弘彦さんは、二科展のデザイン部で奨励賞を獲っています。

本江 山口さんの作品も雰囲気があっていいですね。叙情的な距離感の絵と言えばいいかな。あと、竹田涼乃さんの《生》は30号だったかな……まだ20歳なの! 信じられないなぁ。絵も鮮烈でしたよ。

立島 山口さんは夜の風景なんですが単なる明暗の表現ではなくて光の粒子とか空気感のようなものを感じました。竹田さんは、どこかで見たことがあって印象に残っているんです。女性が独りで、暗くて汚いところに座っているという設定が気になります。泥臭いんだけど、画面に押し出しの強さがあります。

山口弘彦《かみかわべ》

山口弘彦《かみかわべ》

竹田涼乃《生》

竹田涼乃《生》

本江 《COMPⅡ》を描いた林田健さんって、色々なコンクールに出品していますか? 私が今回初めて見たのならば、今はこういう描き込む絵が流行しているということなんでしょうね。応募作品の中でも多かったでしょう? インクで描いた南花奈さんの《同化する過程のとある日》も描写が細かい。

林田健《COMPⅡ》

林田健《COMPⅡ》

南花奈《同化する過程の とある日》

南花奈《同化する過程の
とある日》

立島 《国津神之里》の藤原泰佑さんも、今回のような現代版洛中洛外図のような独特のスタイルですでに評価されていますが、一時期建物ばかりを細かく描いてましたね。

藤原泰佑《国津神之里》

藤原泰佑《国津神之里》

本江 彼はよく名前を見かける作家ですね、《あかぬ色香は》の粂原愛さんもそうかな? 妖しいエロスを放つ「花鳥風月」が非凡。《Flamingo》の清水航さんもよく名前を見る人だけど、鳥にくわえ、表情に富んだ水面の描写がみごとです。デビュー展も、いろんなコンクールでよく見かける作家たちが出す公募展になったんだなぁ。

立島 粂原さんは、以前人物作品を見たことがありましたが、今回は花鳥画のよう。モチーフが背景に滲んでいるような表現が独特で面白いと思います。清水さんはすでに実績のある作家ですね。鳥のモチーフと水の表現をよく目にしますが、今回も光るものがありました。

粂原愛《あかぬ色香は》

粂原愛《あかぬ色香は》

清水航《Flamingo》

清水航《Flamingo》

――賞としての実績を積み上げている途上にありますが、《Artman》を描いた早川絵理さんのように、ほぼ毎回デビュー展に出品して下さる作家も出てきました。

早川絵理《Artman》

早川絵理《Artman》

本江 人物はよく描けていましたが、背景のなにやら宗教がかった装飾模様の意図がはっきりしないのが残念でした。

立島 そうですね。ただ早川さんのように何度も挑戦してくれる人がいるというのは、デビュー展が魅力的なコンクールになりつつあるということでしょうね。ところで、塩見恭央さんの《Angel in a ruins》は、スタンダードな油彩作品でしたよね。

本江 そうですね。描写力があって、天使というモチーフを面白く描いてる。塩見さんと、《めぐりあう3》を描いた尾﨑慶子さんは、アートマスターズスクールの古吉弘さんに師事した人ですね。私は《めぐりあう3》に好感を持ちましたよ、すごく素朴で、ちょっとレトロな感じがいいな。小さかったですが。

立島 そうですね、4号でしたでしょうか。大きい絵を見たくなりますね。

塩見恭央《Angel in a ruins》

塩見恭央《Angel in a ruins》

尾﨑慶子《めぐりあう3》

尾﨑慶子《めぐりあう3》

本江 伊藤拓哉さんの《浦安暮景》もよく描けてますね。誠実で丁寧に描かれている、いい絵だと思うなぁ。

伊藤拓哉《浦安暮景》

伊藤拓哉《浦安暮景》

立島 写実的という意味では、潮田和也さんの《ありふれた願いが足元を照らしてくれる》もよく出来ていますよね。若干従来の写実とはちがうテイストを出そうという工夫も見えます。このひとは83年生まれの文星芸術大学出身、博士号も取得していますね。

潮田和也《ありふれた願いが足元を照らしてくれる》

潮田和也《ありふれた願いが足元を照らしてくれる》

――全体的に振り返ると、74年、75年生まれの作家が多い印象です。根気強くキャリアを積んでいる作家の存在感が、入選という形に表れているのでしょうか。

本江 デビュー展は、そんな作家たちの頑張りに応える、権威ある賞になっていくべきですね。喜んでプロフィールに入選歴を書きたくなるような、ね。

立島 私は、デビュー展に挑戦した人に、5回も6回も挑戦するつもりでいてほしいです。勇気を出して出品して、一度落選するとへこたれてしまう人が意外に多い。
でも、世の中は、たった一度や二度の挑戦でうまくいくようにはできていない。ただしつこく、しつこくやることが大事。このことは何度言っても言い足りないと思っているくらいです。今は光が当たっている作家でも、不遇時代があってその時期に諦めずに続けたからこそ成功を掴めているのですから。

荒井志帆《麒麟》

荒井志帆《麒麟》

【國司華子 選考評】
表現の垣根を超えた驚きを

砂時計の砂に足を取られるような感覚だった。
最終的に《迷子はどこにも帰らない》の野間祥子さんがグランプリに決まった瞬間は、その場が砂時計の砂さながら、するするとあらららと微かな摩擦をともない引き込まれていくという、なんとも静寂で確信のある瞬間だったのではないだろうか。大らかさと繊細さの混在のバランスの妙であり、流行りと関わりのない表現が審査側の好き嫌いの次元を一つ外れた感。期せずして、デビュー展の名に相応しい選考となったように思う。
準グランプリの《red》原野金一郎さんの画面のたたずまいには、鑑賞側をついつい近寄らせてしまうユニークな違和感があった。場面の醸し出す、「瞬間の色」のようなもの、いわゆるふとしたものを察知させる何色かのフラッシュにも似たデジャブのような町角のシーンが、残像化する。他の作品もぜひ見てみたいものである。
奨励賞の《麻睡》鈴木明日香さんは、得体の知れない何処かに沈み込む、硬質な背中が美しい。際きわの表現に作家独自の意識が見て取れる。
そのほか、《さよならお母さん》の高橋美幸さんは、ひたひたと迫ってくる作品、記憶に残っている。重いのだが軽やかで、独特な鼓動や呼吸を感じた。
今回よりデビュー展の審査に初めて参加させていただき、とても新鮮だった。
傾向とか対策などは必要なし。此方の思惑も真っさら。表現の垣根をひょいと超えて、驚かせて頂きたい。是非、そんな感覚で果敢なご応募を更に期待。
(日本画家)
今枝加奈《鯨尾》

今枝加奈《鯨尾》

竹原美也子《ただいまのあと》

竹原美也子《ただいまのあと》

【石黒賢一郎 選考評】
技術偏重を離れた新たな潮流

このコンクールはプロを目指すための「デビュー」という名前を冠している。その名の通り、すでに作家活動されている方々の作品も含めて完成度の高い数々の作品が集まった。
大賞に選出された《迷子はどこにも帰らない》野間祥子さんは、品格を感じさせる作品であった。通常の画材と比較すると物質としての強度を作りにくい水彩という技法ながらも、画面の物質的な強さを十分に兼ね備えた非常に完成度の高い作品であった。繊細さの中にも物語性を感じた。
次に、準グランプリに選出された原野金一郎さん《red》は、まるでデジタルの無機質な虚構空間を表しているかのようで、リアリズム的な手法の中にも現代性を感じるものとなっていた。作品のサイズが小さかったため、大賞に至らなかったという点は残念に思う。このバーチャルな世界感をより大きな画面で見てみたい。
同じく準グランプリの須恵朋子さん《神の島より》は、岩絵の具の持つ独特の美しい色彩と独特のマチエールにより、堅固な画面を作り出しているのが印象的であった。
奨励賞に選ばれた2名については、藤田吾翔さん《ある窓の多い家》のペンと絵の具、そして鈴木明日香さん《麻睡》のクレヨンと油彩という、各自のオリジナルの技法が作品に良く生かされていたのが印象的だった。
入選作の中にも現代的な表現の要素を持ち合わせた印象に残る様々な作品があり、新しい潮流を感じた。今回の選考に携わることができたことを大変光栄に思う。
技術偏重の傾向がある現在の日本アートシーンの中において、今回の入選者には流行にとらわれることなく形而上的な部分をより大事にして、これからも素晴らしい作品を発表し続けてもらいたいと強く願っている。
(洋画家)
宇野嘉祐《海月幻想─jelly》

宇野嘉祐《海月幻想─jelly》

【福井江太郎 選考評】
出品サイズギリギリで勝負する
積極性が欲しい

4回目を迎えた「美術新人賞デビュー」で初の審査を担当させていただいた。審査会場に入った時に出品作全体のレベルの高さを感じ、その後、入選作とその他の作品との線引きが非常に困難だった。展示会場の壁面の都合により、今回落選した作品にも惜しい作品が多くあったことを記しておきたい。回を重ねるごとに、出品者のねらいと主催者の思惑が一致してきた証しだろう。
グランプリの野間祥子《迷子はどこにも帰らない》は、審査員満場一致での受賞となった。透明水彩という非常に脆弱な性質の画材にも関わらず、油絵具や岩絵具などの画材と引けを取らない画面の強さは、作家が確固とした世界観を持っているからだろう。作品世界へと引き込む力は、劇場で芝居を見ているかのような仮想空間に見るものを誘う「幻惑」のようなものを感じる。準グランプリの原野金一郎《red》は、具象作品にも関わらず、非現実的な独特の緊張感が異彩を放っていた。この臭いのようなものが、作家として生きて行くための大きな柱になる。これを客観視し、熟成させていって欲しい。惜しいのは、作品サイズが小さいことだ。準グランプリの須惠朋子《神の島より》は、誌面では伝わりにくいが、ダイビングを経験したことがある筆者には、それに通じる色彩の美しさを感じる。奨励賞の鈴木明日香《麻睡》は、重ねたクレヨンの層をペインティングナイフで削り、岩のような画面を作り出していて重厚な質感を出すことに成功している。奨励賞の藤田吾翔《ある窓の多い家》は、インクとアクリル絵具の黒のみで描いている。絵画としての画面の強さを引き出すには、素材の単調さが気になる所であり、もう一工夫ほしい。
他に注目した作品は、竹田涼乃《生》、にしざかひろみ《白い木》、髙島美幸《さよならお母さん》、粂原愛《あかぬ色香は》であった。総観として、作品サイズの小ささが気になった。デビュー展の目的でもある、プロの画家を目指す者であれば、出品サイズギリギリの積極的、意欲的な作品を望みたい。
(日本画家)
佐藤龍生《満ちる(ホワイトタイガー)》

佐藤龍生《満ちる(ホワイトタイガー)》

山下文明《コーンライト》

山下文明《コーンライト》


入選作品展

会期 2月29日(月)~3月5日(土) AM11:00~PM6:00
会場
〈第1会場〉フジヰ画廊 東京都中央区銀座2-8-5 銀座石川ビル 3F
(今枝加奈、潮田和也、粂原愛、佐藤龍生、鈴木明日香、髙島美幸、竹原美也子、にしざかひろみ、野間祥子、藤田吾翔、山下文明)

〈第2会場〉ギャラリー和田 東京都中央区銀座1-8-8 三神ALビル1F
(荒井志帆、伊藤拓哉、宇野嘉祐、尾﨑慶子、塩見恭央、清水航、須惠朋子、竹田涼乃、東條智美、早川絵理、林田健、原野金一郎、藤原泰佑、南花奈、山口弘彦)



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